いつか夢の果てより2
陰陽師と言えば、阿部晴明です。一時期大きなブームとなりました。陰陽師をテーマにしたマンガはたくさんありますが、わたしはその中でも「いつか夢の果てより」を紹介したいと思います。「いつか夢の果てより」は、陰陽師を取り上げたマンガです。しかし、阿部晴明をそのまんま取り上げたわけではありません。「いつか夢の果てより」の主人公キャラクターは、小さい子どもの陽ちゃんと、そのお兄ちゃんの銀兄ちゃんです。人ならざるものが見え、不思議な力がつかえるお二人なのです。この兄弟(実は、兄弟なのではないのですが…。)は、二人暮らしのようで、一応銀兄ちゃんが一家の大黒柱なのですが、この銀兄ちゃん、少しだめ人間ぎみで、あまり働きませんし、少し女ぐせが悪いようです。一方、その変わりなのか、弟の陽ちゃんのほうはお兄ちゃんにくらべ、しっかりしており、思いやりがあるいい子です。そんな陽ちゃんは、実は阿部晴明なのですよね。びっくりです。しかも、銀兄ちゃんのほうはあの蘆屋道満なのですから、さらにびっくりです。この驚きのそれぞれは、マンガの後半で語られるのですが、伏線のはりかたがとてもうまいと思います。それぞれの正体を知ったら、彼らが実際の兄弟ではないことがわかると思いますが、それでも、まるで兄弟のように振る舞う二人がとてもいいと思います。陽ちゃんの「銀兄ちゃん!!」という、呼び方はとてもかわいく、二人の関係がよく表現されています。